
一周忌
去年のちょうど今日、祖母が亡くなった
小さい頃は共働きだった親代わりにばあちゃんが私のお世話係だった
ごはんの時は、いつもばあちゃんの膝の上で食べて、老人会の旅行にも、ゲートボールにも必ずついていった
年をとる事に次第に一緒にいる時間は少なくなったが、いつも優しく見守ってくれる存在は変わらなかった
そんなある日、通知表の点数が良かったご褒美で買ってもらったゲームを隠されてしまって、私はその日からしばらくばあちゃんと口をきかなくなった
ゲームばっかりしていた罰だったのだが、いつも味方だったばあちゃんにそんなことをされたことが許せなかった
ばあちゃんも辛かったと思う、だけど私も素直になれなかった
大学で県外に行った時も、車が欲しいといったら、援助してくれた
ちゃんと返すね、といったもののそれも口先だけ
亡くなる半年位前から私のことは記憶から消えていた
記憶のあるうちちゃんと言っておけば良かった
一周忌の今日になってしまったが遅くなってしまってごめんね
ばあちゃん、ありがとう