
除夜の鐘
新年に変わるちょうど三十分前に今年もお寺へ向かった
十七歳の頃から始めた毎年恒例の鐘打ち
十代、二十代の頃は一番目に打つために二時間前には到着して仲間とワイワイはしゃぎながら今か今かと待っていた
十年程前からは少しづつ環境も変わり始め、最近は一人で行くのが習慣だ
何かしら私にとってこの年末行事は特別な意味を持っているのかもしれない
鐘を打つまでに、今年一年の出来事を思い返してみる
良かったこと、反省すべきこと、やり残したこと…たくさん頭の中を過ぎっていく
家族のこと、会社のこと、自分自身のこと
願いはたくさんあるが、まずはこの一年大きな問題もなく、社員も家族も健康に過ごせたことを感謝したい
そして、私を含め、関わる人たちが幸せで笑顔が絶えない一年であることを願いたい
今となっては、可愛い彼女が出来ますように…なんて願いを込めて鐘打ちしていたあの頃が懐かしい